小学校の新学期が始まると、学校からのプリントに必ず書いているのが「家庭学習の時間」についてです。
共働き家庭の場合、子供が小学校から帰って親が帰るまでの時間に「家庭学習」が入れられるとベストだと思いませんか?
でも親が不在だと集中力が中々続かず、すぐに別のことに気が移ってしまい宿題が進まない、という現状もあるのではないでしょうか。
そんな状況を改善する方法のひとつに「ポモドーロテクニック」という手法があります。
こんな思いや疑問を持っていらっしゃる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
こんにちは。共働きで3人の子供を育てている、フルタイムワーキングママのはるひなえです。
我が家の子供たちにも、勉強の習慣や集中力をつけて欲しくて、色々と調べてみました。
子供たちが小学校から持ち帰るプリント類や、調べた際の教育サイト等に記載されている内容を集約した内容になっています。
小学生の家庭学習時間の目安は?
学年によって家庭学習時間の目安が異なることは、小学校からのプリントでもよく目にします。
色々な教育系サイトも調べてみると、小学生の勉強時間についての目安は次のような方程式が記載されていました。
「学年×10分」は、子供たちが小学生になったころ、学校からよく言われていました。
ですが、最近は「学年×10分+15分程度」との記載です。
あれ?少し時間が変わっているけど、どうしてだろう?
学習に関する国の方針など、小学校の先生方の指導基本となる「学習指導要領」というものがあります。
これは数年に一度見直しがされているため、年度によって色々と変わってくるようです。
文部科学省のホームページを確認すると「学習指導要領」は、最近では平成29.30.31年に改訂されています。
「学習指導要領」とは、全国どこの学校でも一定の水準が保てるよう、文部科学省が定めている教育課程(カリキュラム)の基準です。およそ10年に一度、改訂しています。
子供たちの教科書や時間割は、これを基に作られています。
文部科学省「学習指導要領」のページより
このような学習に関する基本が変更されると、家庭学習時間の考え方なども変わる場合があるのだと思われます。
教育系サイトを見ると「目安はあっても、個人の能力や環境などによって、家庭学習時間に適している時間は異なる。」ともありました。
結果、目安時間は「目標とするべきライン」であって、個々人の能力や環境(家庭学習が可能な状況)によって考え方は異なるようです。
小学生の家庭学習時間の実状は?(教育系サイト等を調査)
「目安時間は目標ライン」とはいえ、一般的な小学生の家庭学習時間の実状が気になりませんか?
一般的な数字を知って、我が家の現状と比較をすることにしました。
実際のところ、小学生の家庭学習時間ってどの位なんだろう?
小学生は中学生と違って定期テストなど、実力を確認できる学校全体のテストがありません。
そのため、自分の子供の現状が分かりにくいのです。
本当に今の学習(家庭学習の時間)で大丈夫だろうか?
そこで調べた結果、小学講座「進研ゼミ」などで有名な「Benesse(ベネッセ)」が2013年に行った調査結果を見つけました。
それによると「小学生の勉強時間」は平均で67分(うち、宿題をする時間39分)という結果でした。
各学年の平均は次のとおりです。
皆様もご自身の子供さんの学習時間を一般的な調査と比較したい時に使ってみてください。
学 年 | 1年生 | 2年生 | 3年生 | 4年生 | 5年生 | 6年生 |
各学年の平均 | 56分 | 56分 | 66分 | 71分 | 76分 | 76分 |
我が家の子供を比較してみました。子供の学年は、小学3年生と小学5年生。
塾には通っていませんが、小学5年生はタブレット学習「進研ゼミ:小学講座」をしています。
共働きなので、平日は本人の申告時間となります。
それによると以下の結果になりました。
学 年 | 3年生 | 5年生 |
我が家の場合 | 約45分 | 約60分 |
小学校からの目安と比較すると、少し足りていないかな?という感じです。
でも、ベネッセの調査(一般的な結果)と比較すると、20分程少ない状況であることが分かりました。
この現状を知って、もう少し勉強に取り組む時間を増やせたらと思い、子供たちにどうして今の勉強時間になるのか理由を聞きました。
だって、集中力がすぐに切れちゃうんだもん!
親がその場に居れば、集中力が途切れた時に声掛けできるんだけどな。
でも、我が家は私も旦那さんもフルタイム勤務です。
帰宅するのは早くても18時台~19時台になります。
親が帰るまでに、大人が関わらなくても終わる宿題は済ませて欲しい、というのが理想です。
そんな時に学習サイトで「集中して学習が出来るようになった」という記事を見ました。
大人向けの学習方法ではありますが「ポモドーロテクニック」という手法です。
この方法が子供にも生かせるのではないか?と考えました。
時間管理術:ポモドーロテクニックとは?
時間管理術と言われる「ポモドーロテクニック」とはどのようなものなのでしょうか?
ポモドーロテクニックとは、仕事や勉強を集中して行うための時間管理テクニックの一つです。
集中して作業することで生産性を向上させることを目的としています。
ポモドーロタイマーと呼ばれる専用のアプリやタイマーを使用することが一般的のようです。
ポモドーロテクニックの歴史
ポモドーロテクニックは、フランチェスコ・シリロという人によって考案されました。
1980年代に大学生だったシリロが勉強時間を効率的に活用する方法を模索。
その中で、キッチンタイマーを使用して25分の作業時間と5分の休憩時間を繰り返す方法を考案したそうです。
自身の勉強に取り入れて効果的であることを実感し、ポモドーロテクニックとして発展させたと言われています。
今では多くの人がこの方法を利用しているようです。
ポモドーロテクニックでは、4つのサイクルを1セットとして設定します。
1セットを終えたら、15分程度の長い休憩をとります。
また、1セットごとに進捗状況を確認することで、タスクの進捗状況を把握しやすくなり、より効果的だと言われています。
ポモドーロテクニックのデメリット
時間管理術として効果的と言われているテクニックにもデメリットはあるようです。
このようなデメリットはありますが、メリットもたくさんあります。
色々なデメリット・メリットも、個人の状況や好みなどでも変わってきます。
まずは試してみて、自分に合っているのか?を見極めると良いと思います。
ポモドーロテクニックは子供にも有効なのか?
ポモドーロテクニックが子供の学習時間に対しても有効なのか?
見極めるための検証に、我が家の子供たちに協力してもらいました。
25分間の集中は結構長いよ!途中で飽きちゃう。
結果、個人差はあると思いますが「25分間の集中が長い」とのことでした。
長く感じるのは慣れてないだけなのか…そもそも子供には長すぎるのか?
そんな時に小中学生向けの塾関連のサイトを見たところ、複数サイトで「15分区切りの勉強法が効果的」という内容を見つけました。
また、Benesseベネッセの中学講座も、中学生が自信を持てる集中力持続時間のアンケートなどから、「1回15分の学習設計」を取り入れているとのことでした。
参考:進研ゼミ中学講座「なぜ1回15分の学習設計なのか」
そこで「ポモドーロテクニック」のサイクル時間を子供バーションとして「15分間」に変更してみました。
ポモドーロテクニックを「集中:15分、その後の休憩:5分」に変更
小中学生向けの塾サイトが進める「15分区切り」
集中力が持続する時間管理術「ポモドーロテクニック」
2つの良いところを取り入れた内容を子供たちで実践することにしました。
そんな時、小学5年生の長女が定期受講している「進学ゼミ小学講座」の教材の中にピッタリなものがあったのです。
それはタブレット教材の「家勉(いえべん)しようよ!」というコンテンツです。
このコンテンツの構成は次のとおりです。
この内容を繰り返して、家庭学習の勉強を進める、というものです。
このコンテンツを使って、長女も「勉強がすごく進んだ!」と喜んでいました。
この楽しさが「習慣」になってくれるよう、今後は声かけをしていきたいと思います。
まとめ
子供の学習時間・ポモドーロテクニックのまとめは次のとおりです。
共働き家庭の場合は、帰宅するまで保護者は声かけやサポートができません。
「楽しい」と「学習」が繋がって、毎日の「習慣」になると、親としてはとても嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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